英語を真面目に勉強して間もないという初心者の方。
「もう私に英語は無理だ」
「どうやって勉強すれば良いのか分からない」
「勉強しはじめたら余計に英語が嫌いになった」
このように思っている人も多いのではないでしょうか?
今回は英語初心者が獣道に迷わないように勉強のガイドをしていきたいと思います。
目標を明確にする
ひとくちに英語と言っても色々な分野があります。
TOEIC、TOEFL、英会話、英語論文を読むこと。同じ英語ですが、それぞれ必要となる能力が違いますよね。
例えば英会話で正しい「RとL」の発音の使い分けが出来るようになったとしましょう。
それが英語論文を読むことに何の役に立つのか?はっきり言って無駄ですよね。
自分が英語を学んでやりたいことは何なのか?それを明確にしておくことで、ゴールまで最短の勉強ルートを辿れるようになるのです。
初心者の方は色々な分野に手を出しすぎて結局全部が中途半端になってしまう、ということになってしまいがちです。
次にあげるような目標を設定してみると良いでしょう。
- センター試験の英語で9割以上取れるようにする
- TOEICで730点以上を取る
- TOEFLで海外留学を狙う
- 英検に合格する
- ネイティブと英会話が出来るようになる
- 洋画を字幕なしで聞けるようにする
英語の目標はおおざっぱに「受験」か「資格」か「英会話」に分けることが出来ます。
後でそれぞれについて詳しく見ていきますが、その前に全ての種類の目標に必要なことを紹介します。
それは基礎的英語能力を身につけることです。
基礎的英語能力を身につける
初心者の方はまず基礎的な英語を勉強していきましょう。
ここで言う基礎的な英語とは、中学レベルの英単語・英文法のことです。
中学レベルの英語能力はどんな目標にも必要となる基礎体力。
この力を抜きにして早速「TOEIC公式問題集」やら「英会話教室」やらに取り組んでも無意味です。
千里の道も一歩から。地味な勉強ですが、頑張りましょう。
具体的には英単語は「速読英単語 入門編」を、英文法は「大岩のいちばんはじめ英文法」を読んでおけば良いと思います。
中学レベルの英語なら十分に分かるという自信がある人はやる必要はありません。
「中学時代から英語は捨ててきた・・・」
「be動詞って何?mustってどんな意味だっけ?」
このような完全初心者の方におすすめします。
特に「大岩のいちばんはじめ英文法」は非常に分かりやすく説明されているので英語に挫折経験がある方でもすらすらと読み進められると思います。
さて、ここからは目標別におすすめの勉強法を紹介していきたいと思います。
受験で英語を武器にしたい初心者の方へ
日本人が英語を必要とする一番の理由。
それが受験勉強ですよね。
2020年から小学生の必修授業となるなど、政府はより英語教育に力を入れていく方針のようです。(ちょっとズレてる気もしますが・・・)
英語は大学受験において最も重要な教科です。
その理由を紹介していきます。
①文系・理系を問わずに必要である
物理の知識は基本的に理系でしか使いません。現代社会の知識は文系だけです。
英語は文系・理系どちらを選んだとしても必要不可欠です。
英語が受験に全く使われないという大学はほとんどありません。
センターではほとんどが、2次試験でも多くの大学・学部で英語試験を採用しています。
英語は避けては通れない道ということですね。
②配点が高い
英語は配点が高く設定されていることが多いです。
センターでは200点(リスニング採用で250点)の配点を持ちます。
センター全体の20%を持つわけですから、捨てるわけにはいかないですよね。
③卒業後でも使える
高校生から大学生活のことを考えるのも取らぬ狸の皮算用という感じもしますが、英語は高校卒業後でも使える知識です。
就活用にTOEICは取るでしょうし、英語の講義が必修のところも多いです。
少なくとも「古文」や「漢文」よりは役に立つ機会は多そうですよね。
ちなみに私は情報工学科でしたが「国語」「化学」「物理」「地理」の知識は大学でほとんど使いませんでした。
詳しい勉強法についてですが、これらの記事を参考にしてみて下さい。
英語の資格を取得したい初心者の方へ
英語で資格を取得したいという方。
英語にも色々な資格があることを知っていましたか?
それぞれ簡単に紹介するのでどんな資格があるのか知らない初心者の方は是非見てみて下さい。
英検
英検は学生の方にはいちばん聞き馴染みのあるものかもしれません。
級にもよりますが、リスニング・英会話能力など総合的な英語能力が求められることが特徴。
難易度は5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級の7段階に分かれています。
各級の目安については公式サイトに載っていますが、あまり正確とは言えません。
私にもっと砕いて説明すると5・4級は「超初心者レベル」、3級・準2級・2級は「割りと英語出来るレベル」、準1級と1級は「英語のやべー奴レベル」です。
初心者の方は3級から目指していくと良いと思います。
5・4級は目標とするには少し簡単すぎます。逆に準1級以上は心が折れます。
英検の資格としての有用性
英検は残念ながら社会からあまり評価はされない資格です。
私は準1級を持っていますが、就活の面接では1回も触れられることはありませんでした。
逆にTOEICに関しては毎回のように評価されたので、やはり就活という面ではTOEIC>英検と言わざるを得ません。
準1級以上に関しては資格マニアのおやつになっているのも事実でしょう。
ただ、スピーキング・ライティング・リスニングを含めた包括的な英語力を測りたいのならば英検は最適なので、自分の実力を知りたい方は是非受けてみましょう。
TOEIC
TOEICは今もっともアツい資格と言えるのではないでしょうか。
大学生や社会人の方はこれを目標としている人も多いのでは?
就活や転職など日本社会で最も評価される英語資格はTOEICです。
何の就活用武器も持っていないと思っている大学生の方は狙い目ですよ。
合格・不合格の2択ではなく、990点満点の点数式で結果が出ます。
不合格になることはないってのは嬉しいポイントですよね。
また、TOEICはリーディングとリスニングのみのテストが主流です。
習得に時間のかかるスピーキングやライティングがないのは初学者にやさしいと言えますね。
初心者の方はまず600点突破を目標とするのが良いでしょう。
詳しい勉強法についてはこれらの記事を参考にしてみて下さい。
TOEFL(ibt)
留学したい大学生のための資格です。
海外の大学ではTOEFLのスコアが留学のための基準となっている所が多いです。
ちなみにTOEFLはTOEICで代用することはできません。
日本では最強資格のTOEICも多くの海外では無名なので海外勢に評価されたいときはTOEFLを取る必要があるという訳です。
110点満点で、80点以上くらいが高得点の目安になってきます。
難易度はめっちゃ高いです。生半可な覚悟だと心をへし折られます。
「聞く・話す・書く・読む」と包括的かつ専門的な英語能力が求められます。
英語で大学の講義を聞くことを目的にした資格なので難しいのは当たり前ですね。
専門用語が英単語で出題されたりするので、それ用の勉強は必須と言えるでしょう。
初心者の方は80点を目標にして勉強するのが良いと思います。
※ちなみにイギリスではTOEFLの代わりにIELTSという資格が主流だったりします
英会話を学びたいという初心者の方へ
英会話は英語で最も実用的なスキルです。
同じ言語である日本語で考えてみれば分かりますよね。
普段の生活では「書く・読む」よりも「話す・聞く」方が多いです。
一方で日本人が最も苦手としている分野でもあります。
まあ受験英語で英語を話すスキルは必要としないので当然と言えば当然です。
逆に言えば他人と差をつけやすいスキルでもあります。
みんな苦手としている分、自分が得意になれば一目置かれる存在となることは間違いないでしょう。
いきなり英会話教室はNG!
英会話を学ぶとなると英会話教室を考えますが、少し待って下さい。
いきなり英会話教室に行っても内容についていけないことが多いです。
武器も持たずに戦場に行くようなものです。無駄死には避けたいですよね。
値段もバカになりませんから、自分の英語力を考えた上で教室に入るか考えましょう。
最初は「瞬間英作文」で地力をつける
今更ですが英会話というのは難しいです。
相手の言葉に反応して、自分で言葉を考え、伝えなければいけません。
つまり、初心者にはハードルが高いのです。
だから、まずは「簡単なことをすぐに英語で言える力」をつけましょう。
これは「瞬間英作文」と呼ばれるスキルです。
英会話をサッカーの試合とすると、瞬間英作文はリフティングのようなものです。
いきなりサッカーの試合に出ても付いていけませんよね。まずはリフティングでボールに慣れ親しむことが必要なのです。
瞬間英作文のスキルは1人で鍛えることができます。
具体的には「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を使います。
Amazon英語カテゴリ1位になったこともある有名な本なので、知っている人もいるかもしれません。
この本では中学レベルの簡単な英文を瞬間的に言うためのスキルを学ぶことができます。
この本に書かれているメソッドを利用して、英会話のために必要な礎を築いていきましょう。
ただし、この本だけで英会話が出来るようになるかと言うとNO。
相手の言葉に適した反応を返すスキルはまだ身についていないからです。
それはこの後説明するオンライン英会話で勉強することが必要です。
安上がりの「オンライン英会話」を利用する
最近のネット社会、英会話もパソコンを使って出来るようになっています。
普通の英会話教室より安く、自宅から手軽にレッスンを受けることができるのでオススメです。
初心者の方には「DMM英会話」がもっともオススメです。
その理由をいくつか紹介したいと思います。
安心感がある
DMMは良くテレビCMにも出てる有名企業ですよね。最近では上場するのではという噂もあります。
大企業であるDMMが運営しているので安心感があります。
オンライン英会話は怪しげな会社が運営しているものも多いです。すぐ潰れてしまった所も知っています。
安心してレッスンを受けられることは非常に重要なポイントです。
オンライン英会話業界でNo.1の評価を得ているのも納得でしょう。
料金設定が安い
DMM英会話は月額5980円と安い料金設定になっています。
普通の英会話教室では1万超えが普通で、なかには3万以上のところもあります。
オンラインだから教室に行くまでも移動費もゼロですよね。
気が向いた時にレッスンできる
24時間365日いつでもレッスンを受けることができます。
自分の気が向いたときに勉強することができるわけですね。
普通の英会話教室だとそうはいきません。
無料体験レッスンを受けることができる
「興味あるけど本当に効果あるの?」
「オンライン英会話ってなんか怖そう」
そういった人のためにDMM英会話では無料体験レッスンを受けることができます。
少しでも興味のある方は是非体験してみることをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
英語初心者の方はまず目標を決めることから始めてみてください。
個人的にはTOEICか英会話の実力をつけることをオススメします。