皆さんはゲーマーですか?この記事を見ているということは多分そうだと思います。
最近では日本でも海外ゲーム用語が使われることが多いですよね。nerf(ナーフ)やcoop(協力)は元々は英語ですが、最近よく見かけます。
さて、今回はゲームで使われる英略語「DPS」について紹介したいと思います。
DPSも最近よく聞くようになりましたが、案外精確な意味を知らない人も多いのではないでしょうか。
調べてきたので見ていきましょう。
DPSの意味 – Damage Per Second
DPSは英語でDamage Per Secondの略です。
Damageは「ダメージ」、Perは「・・・ごとに」、Secondは「1秒」を英語でそれぞれ意味します。合わせて「1秒毎に与えるダメージ」となります。
これを知っていればDPSの正しい意味がわかりますね。
DPSとは「1秒間に与える平均的なダメージ量」を意味します。
分かりやすくするために、ここでひとつ例を出します。
対戦ゲームの武器で「マシンガン」と「ミサイル」があったとします。
マシンガン1発のダメージは「10」です。ただし、1秒で10発撃つことができます。
一方でミサイルは1発のダメージが「3000」です。ただし、1分で1発しか撃つことができません。
ここでマシンガンのDPSはいくつでしょうか?1秒間で、10ダメージを持つ弾を10発打てるのですから、10×10で100ダメージ与えられる計算になります。つまり、マシンガンのDPSは100です。
一方でミサイルのDPSはいくつでしょうか?1分は60秒ですよね。なので60秒で3000ダメージ与えるミサイルは、1秒間に3000÷60=50ダメージ与える計算になります。つまり、ミサイルのDPSは50です。
1発のダメージ量はミサイルの方が大きいのに、DPSはマシンガンの方が上という結果になるわけです。
つまりDPSとは「継続火力の高さ」を意味しているわけですね。
ダメージの大きさと手数の多さがDPSを高くするために必要です。
例えばLeague of Legendsなら「アサシン」よりも「ファイター」の方がDPSは高くなることが多いです。
DPSが高い方が絶対に良いわけではない
さて、DPSは継続火力の高さであるとわかりました。ではDPSが高い武器はDPSの低い武器に比べて100%の上位互換であると言えるのでしょうか?
答えはNOです。DPSが高くても、状況によってDPSが低い武器に負けることはあります。
先程のマシンガンとミサイルの例をもう一回考えてみましょう。
マシンガンは1発10ダメージを1秒10発でDPS100。一方でミサイルは1発3000ダメージだけど1分に1発しか打てないのでDPS50。DPSで見るとマシンガンの勝ちと言えます。
ここで人間Aと人間Bの戦いを想定します。Aはマシンガンを、Bはミサイルを装備して戦います。マシンガン・ミサイルは準備期間がなく、すぐに打ち出し一瞬で相手に当てることができます。それぞれの体力は2000だとしましょう。
この戦いに勝利するのはどちらでしょうか?答えはミサイルを持つ人間Bです。
当然ですよね。戦闘が開始して、即座にミサイルを発射して当てれば3000ダメージで相手は死亡します。マシンガンが2000ダメージ与えるためには20秒必要ですから、相手がもたついていないと勝つことはできません。
このようにゲームでは瞬間火力が大事になる場面が多くあります。
瞬間火力とは1発(1秒)で与えられる最大ダメージ量のことです。この例でいうとマシンガンなら10(100)、ミサイルなら3000です。
瞬間火力を英語ではBurst Damage(バーストダメージ)と言ったりしますね。
相手を倒すために必要な瞬間ダメージ量のことをReach(リーチ)と言ったりもするので合わせて覚えておきましょう。
瞬間火力と継続火力は別に相反する要素ではないですが、ゲームのバランス的に瞬間火力が高いと継続火力は落ちる傾向があります。