大学生の皆さん、英語は得意ですか?
得意な人、苦手な人、両方いると思います。
勉強してた高校時代よりも英語力が下がった、という人も多いのでは?
今回は大学生が最も取るべき資格であるTOEICについて、詳しく話したいと思います。
特にTOEICを受けようか悩んでいる人・TOEICで600点以上取れていない方は是非この記事を見ていただければと思います。
最初の段落である「大学生がTOEICを受けるべき理由」は既にTOEICを受ける意思がある方については飛ばしていただいて構いません。
Contents
大学生がTOEICを受けるべき理由
就職活動の面で有利
日本の大学は就活予備校だとか揶揄されていますが、一部分でそれも事実。
大学生は就職活動というデカイ山をある程度考えて行動しなければいけません。
そこで重要となるのが他の大学生と差をつけるということ。
サークルの副部長とかバイトリーダーなんて言っても差をつけることができません。
相手は確かめる術がないのですから、大学生はみんな嘘をつくに決まっていますからね。
大学生総潤滑油時代の荒波をそんなバレバレの嘘で生き抜くことはできません。
一方で資格は確実に評価されます。
資格で得た結果は証明書の形で確実にエビデンスとなるわけです。
そしてTOEICは非常にコスパが高い。
その理由は2つあります。
1つ目の理由は、TOEICは非常に有名な資格であるということ。
大学生・社会人で知らない人はいないでしょう。大学の生協で受付をしている所も多いのでは?
有名な資格であるということはそれだけ評価もされるということです。
会社によっては昇進条件にTOEICの点数を挙げているところもあります。
昇進条件にTOEICを持ってくるということは、その会社は英語能力のある社員を求めているということですよね。
つまり、就活において大きなプラスポイントとなる訳です。
2つの理由は、大学生のTOEIC点数平均が低いということです。
TOEICというのはリスニング(450点)とリーディング(450点)の900点満点です。
それを踏まえて次のデータを見て下さい。
大学1年生 427点(L:239点、R:188点)
大学2年生 448点(L:250点、R:189点)
大学3年生 482点(L:273点、R:209点)
大学4年生 502点(L:284点、R:218点)
はっきり言って、ショボすぎます。
大学1・2年生はなんと全得点の半分以下。3・4年でもそれに毛が生えたような点数しか取れていません。
こんな点数は1ヶ月真面目に勉強すればすぐに追い抜くことができます。
つまり、少ない努力で他大学生と差をつけやすい資格であるということですね。
以上の2つの理由から、TOEICはコスパの高い資格といえる訳です。
満点ホルダーになりたいというのなら話は別ですけどね。700・800点程度でも十分に評価されるので安心してください。
TOEICは就活の潤滑油といえる存在、ということです。
経験者は語る
最後に少し私の話をしたいと思います。
経験者の話があったほうが説得力があると思うので。
私は大学を卒業した後、1年ニートをしていました。
大学院に行くつもりだったけど研究室に嫌気が差したのです。
レール社会と呼ばれる日本で新卒というレールから転げ落ちた私。
加えてなんと大学時代にバイトもサークルもやっていないというクズっぷり。
完全に詰んでいるように見えます。
しかしそんな私にも1つだけ武器がありました。
それがTOEIC950点という資格だったのです。
面接を何回も行うなかで、その威力の大きさは実感しましたね。
面接官に「すごいねぇ」と言われるのは当たり前でした。
履歴書の鬼門「学生時代に頑張ったこと」も「英語」と書いてやりすごせました。
そして、こんな私でも内定をもらえたのです。
なんかカルト宗教の誘い文句みたいになってしまいましたが、事実です。
自分に何の取り柄もないと思っている・就活に唯ぼんやりとした不安がある大学生の方。
TOEICはいいですよ。
院試に役立つ・単位になる
大学生の命。それは単位。
大学生は常に単位を求めて這い回っています(よね?)。
楽単・過去問・レポート。こんなワードがトレンドでしょうか。
さて、TOEICの結果が単位になると知っていましたか?
全大学という訳ではないですが、500を超える大学が単位認定を行っています。
是非、調べてみてください。
認定基準となる点数は大学によってまちまちですが、550点程度が一般的のようです。
サボりすぎて単位がヤバい方はTOEICこそが救世主かもしれません。
また、大学院に進学を考えている方。
ご存知かもしれませんが、院試にはTOEICを利用する大学が多いです。
合格のために必要な点数はこれまたまちまちですが、大体700点前後でしょうね。
大学4年は研究室の学会やら卒論(そして教授の雑用・・・)などで忙しいので、早めに取っておくに越したことはないですね。
社会人になった後にも役に立つ
TOEICは何も大学時代だけの産物ということではありません。
就活が終わり、社会人となった後でも役に立つのです。
TOEICを昇進条件に掲げている企業は珍しくありません。
社畜となった後、英語の勉強をするだけの時間があるのでしょうか?
私はないと思います。というかないです。(私の場合)
大学生のうちからTOEIC対策をしておけば、楽に昇進条件を達成できますよね。
また、転職にも役立ちます。(経験者)
ブラック企業の横行するこの世の中。
良い企業・良い部署に当たるかははっきり言って運です。
転職に便利なスキルをひとつは身につけた方が良いと思います。
能力のある人はいっそ海外の企業へ転職というのも考えられますね。
日本の労働環境は最悪とも言われています。(実際のところは知りませんが)
過労死がkaroshiという英単語として海外で通じることからまんざらデタラメでもないようです。
更に裁量労働制などが問題になるなかで、日本の労働環境が更に悪化していく可能性も十分にあるわけです。
そんなときに英語能力があれば保険になりますよね。
大学生のTOEIC勉強法
さて、大学生がなぜTOEICを勉強すべきなのか、その理由を語りました。
これからはじゃあどうやってTOEICを勉強するのかという話をしたいと思います。
大学生のアドバンテージを活かす
大学生はTOEICの勉強をする上で1つ大きなアドバンテージがあります。
それは、勉強のためにまとまった時間が取れるということです。
人生の夏休みとも呼ばれている大学生活。
もちろんサークルやバイトで忙しい方もいるでしょう。
でも1ヶ月だけバカンスを取ることは十分に可能ですよね。
その1ヶ月間をTOEICの勉強だけに使いましょう。
具体的には1日8時間以上の勉強をすることを考えて下さい。
短期決戦。それがTOEICで高得点を取るための秘訣です。
英語能力は長い期間をかけて培うものと考えてる人にとっては面食らう主張かもしれません。
そこでなぜ短期決戦が良いのか、ちょっと説明したいと思います。
TOEICは所詮4択テスト
残念ながら、TOEICは純粋な英語能力を測るものではありません。
TOEIC満点ホルダーで英語が話せない人を私は知っています。
TOEICは結局のところ4択問題です。
皆さんもセンター試験で4択試験は経験がある人が多いですよね。
クセのある問題が多いですから、専用の対策が必要になることもあります。
センター国語では「ではない」が付いている選択肢はハズレである、とか実力度外視の色々なコツがありましたよね。
TOEICも非常にクセの強い問題が多いです。
特にリスニングは定番の引っ掛けと言える問題が毎回いくつも出題されています。
そこで必要なのがTOEICのコツを掴むこと。
コツというのは暗記で覚えることです。
暗記なら短期で集中して覚えたほうが効率が良いですよね。
だから、短期決戦を狙うべきなのです。
スマホアプリを活用する
TOEICを勉強するためのアプリは結構出ています。
有料のものが多いですが、せいぜい300円程度。大したことはありません。
私からひとつオススメとしてTOEIC@テスト文法640を挙げさせて頂きます。
もっと色々な勉強アプリを見たいと言う方はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
レベル別勉強スケジュール
現在の英語能力の多寡によって必要な勉強時間も異なってきます。
また、目標とする点数によっても変わります。
今回はレベル別に勉強スケジュールを見ていきたいと思います。
TOEIC450点以下・英語が苦手な方
勉強期間:5ヶ月(3ヶ月+2ヶ月)
目標点数:730点
英語がとにかく苦手な方。
高校時代から英語を捨ててきた方。もう完全に忘れてしまった方。
安心して下さい。十分に鍛え直すことはできます。
ただし、1ヶ月では厳しいです。
TOEIC問題のクセ・コツ以前に、必要となる基礎的英語知識が抜け落ちています。
基礎的英語知識とは主に英単語・文法のことです。
英単語を覚えるのにはどうしてもある程度長い期間を要してしまいます。
文法とは出題されるような細かいところではなく、英語の根幹に関わるような大きな文法知識のことです。
根幹治療する必要があるので、これも多少は時間がかかります。
基礎的英語知識を仕上げるのに3ヶ月程度の時間をかけましょう。
1日にかける勉強時間は少なくて構いません。
1・2時間も勉強すれば十分という感じです。
次の2ヶ月は集中して勉強します。
1日8時間、最低6時間は勉強しておきたいですね。
基礎英語の勉強からステップアップし、TOEIC対策に転換します。
必要となる知識をガリガリ頭に入れて行きましょう。
さて、具体的な勉強法については後日別の記事であげるつもりです。
(2018年3月1日追記)専用の記事をあげました。こちらも参考にしてください。
取り敢えずこの記事ではおすすめの参考書を紹介しておきます。
英単語 – TOEIC L & R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
基礎的知識である英単語を身につけることができます。
英単語帳はいくつかありますが、この本の長所をいくつか紹介したいと思います。
持ち運びに用意なサイズであること。スキマ時間を活用したい英単語帳にとっては重要なポイントです。
TOEICに焦点を当てていること。TOEICに良く出る英単語を出しているので無駄がありません。
音声が聞けること。ダウンロードして音声を聞くことができます。
まずは何から始めれば良いの?という人はこれから始めましょう。
この参考書が終わり、まだ余裕のある方は同シリーズの上位版である金のフレーズに挑戦してみましょう。
文法 – 大岩のいちばんはじめ英文法
英文法に関してはこの参考書を読んでおけばOKです。
とにかくわかりやすい。
中学レベルの文法を丁寧に説明してくれます。
英語につまづいたことのある方もこの本なら読み進められると思います。
リスニング – TOEIC L&R TEST 初心者特急
パート1・2の対策本の中で1番簡単で、取り組みやすいです。
はじめてでも600点ごえ!
600点超えを謳っている参考書の中では一番わかりやすい。
TOEICのクセ(この本では「型」と呼ばれている)を身につけるには最適だと思います。
ミニ模試もついているので力試しもできますよ。
TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
公式問題集は高いですが、買っておいた方が良いです。
TOEIC講師で、公式問題集を買わなくても良いと言っている人は見たことがありません。
やはり公式なので問題の質が違います。
自分の力試し・問題形式の確認の意味でも買っておきましょう。
TOEIC450点~600点の方・英語がそこそこの方
勉強期間:1ヶ月
目標:730点
基礎的な英語力はそこそこあるけれど、TOEICで結果は出せていない。
このレベルの方一番多いのではないでしょうか。
1ヶ月の猛勉強で730点レベルまで引き上げるのは十分に可能だと思います。
詳しい勉強法については別の記事で紹介したいと考えていますので、ここでは簡単に。
ずばり「CD-ROM付 TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術 」を読みます。
この参考書こそが短期点数アップの救世主です。
TOEICを解くためのテクニックが多数紹介されています。
TOEICのプロが問題のクセを教えてくれるというのですから、役に立たないわけがありませんよね。
この参考書を読んだ後に公式問題集をやればそれだけで十分だと私は思います。
TOEIC600~800点の方・英語が割りと得意な方
勉強期間:1ヶ月
目標:900点
英語が割りと得意な方は更に力をつけていきましょう。
ここからは付け焼き刃ではなく、本当の英語力がある程度求められます。
とは言え「CD-ROM付 TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術 」は読んでおいた方が良いですね。
英語力を高めるキーワードはシャドーイングと多読です。
シャドーイングは有名な勉強法ですよね。
英文を聞いた後にそれを繰り返して言う。それだけです。
これだけでめっちゃ効果があります。リスニングはシャドーイングなくして成り立ちません。
シャドーイングに関しては、特急シリーズの難易度の高いものを買って毎日シャドーイングしましょう。
この2冊を完璧に聞き取れるようになればパート1・2で9割は余裕でいけます。
音声ファイルをダウンロードして毎日続けましょう。
多読に関してはイ・クンフンのpart7をやっておけばOKです。
問題量が多いので、英文に慣れます。
part7は結局どれだけ英文に慣れているかなのでガンガン多くの問題に取り組みましょう。
あとこのレベルの方に言う必要はないと思いますが、公式問題集はやりこんでおきましょう。
TOEIC800点以上の方・英語が超得意な方
英語能力が相当高い大学生の方。
私から言えることは特にないです。
今現在の私が持つスコアは960点ですが、それ以上の方に私がアドバイスした所で滑稽でしかありません。
ですが、800点近くで伸び悩んでいる方に関しては、私から言えることもあるかもしれません。
シャドーイングと多読。結局はこれに尽きると思います。
適当に問題集を買ってきて問題演習とシャドーイングを続けましょう。
あと、鬼門であるパート5を完璧にしましょう。
パート5の文法問題は8割取れと言われたら楽勝ですが、満点を取るのは難しい分野でもあります。
マイナーな英単語・英文法が出てきたりしますからね。
まずは特急シリーズの「900点特急」を完璧に覚えましょう。
この参考書は良問が多いので難しいながらやる価値は十分にあります。
更に余裕のある方は「TOEICテスト究極のゼミPART 5語彙・語法【超上級編】」をやりましょう。
こっちの参考書は分厚いだけあって相当な量の語法を覚えることができます。
私は2ヶ月かけてやりましたが、久々に自分の力不足を痛感しましたね。
この本のAmazonレビューに面白い問題が紹介されていたので、出題したいと思います。
—— staff members displeased due to overwork, Hayashida Software has promised to hire additional employees.
a) With
b) Since
c) In the event of
d) As soon as
この問題の答えは何でしょうか?
(b)と答えた人。不正解です。
答えは(a)のWithです。
with 名刺 + 形容詞で「~が・・・なため」という語法になります。
sinceは接続詞なのでstaff members displeased due to overworkという動詞がない節には使えません。
withが順接的なイメージを持つのはなんとなく知っていてもsinceがあると選びにくいですよね。
そういうあやふやな知識を確実に覚えたい方。必買です。
まとめ
いかがでしたか?
4年もある大学期間ですが、終わってみると非常に短いものです。
「何もやらなかった」と思うことのないよう、TOEICを頑張ってみてほしいですね。