TOEICが新傾向になって1年が経とうとしています。part1・part2の問題数が減ったことで対策を忘れている人も少なくないでしょう。
しかし依然としてTOEICのpart1・part2は安定して高得点を取るには非常に重要です。
今回はTOEICパート1・2を完全に対策する問題集とその勉強法について紹介したいと思います。
Contents
part1・2の重要性
TOEICは2016年5月より新傾向となって問題形式が一部変更されました。
リーディングでは長文問題のpart7、リスニングでは長め英文を聞くpart3,4の比重が大きくなる一方でpart1,2の問題数は減少しました。減少した問題数はそれぞれ
part1 : 10 → 6問
part2 : 30 → 25問
となっています。最近ではこの変更を受けてかこの2つのパートの対策をあまりしない人が増えたように感じられますが、それは大きな間違いです。
その大きな理由としてpart1,2は勉強すれば確実に点が取れる分野であるということがあります。
今までTOEICを受けたことのある人なら分かると思いますが、同じリスニング分野であるpart3,4は読む英文が長いため難易度が高く勉強しても点数が安定しないことが多いです。新傾向になって図を見て問う問題・3人での会話を聞く問題などバリエーションが増え勉強にかかるコストも大きいですね。
一方でpart1,2はどうでしょうか。実はpart1,2で出る単語・表現はだいたい決まっていて、しかもその数は多くありません。また問題では一目見て間違いの文が分かるようなテクニック的な技術も使うことができます。
また絵から答えを探すpart1は初見や対策していない人は難しく感じますから問題集で慣れておくことが非常に重要となります。
つまりTOEICのpart1,2は対策に必要なコストと得られる効果が他のパートに比べて高いわけです。
ですから1日少しずつでも良いので問題集をこなしていくことをおすすめします。
ここで重要となるのがどの問題集を選ぶかということです。part1,2は癖が強いので本番の問題の傾向をしっかり押さえられた問題が載っている本を選ぶ必要があります。
そこで今回はリスニング満点取得者である私が本当に使える問題集を紹介するので是非参考にしてみてください。
part1,part2を対策する問題集の紹介
CD付 [完全改訂版]TOEICテスト直前の技術
この本は厳密には問題集ではなくTOEICの問題を効率的に解くテクニックを教えてくれる本です。
テクニックはたとえば読まれた英文に出た英単語が含まれている選択肢は間違いであるだとかWhatやWhereなどから始まる疑問文の場合はYesNoの選択肢は間違いであるなど様々です。
TOEIC500点未満の初心者の方はこうしたTOEIC特有の知識がない場合がありますので普通の問題集をこなすよりもまずはこの本を見た方が点数が上がると思います。
最近では当たり前になっていますがリスニングCD付きです。
ちなみにこの参考書はpart1,2だけでなく全パートにおいて解説を行っているので余裕があったら全て見るのが良いでしょう。
私は最低限の英語力があればこの本と公式過去問題集だけで730点はいけると思っています。
新TOEIC TEST パート1・2 特急難化対策ドリル
この問題集は本番に近いテイストの問題を掲載している良書です。
もはや定番の特急シリーズですね。特急シリーズは本が小さくて持ち運びしやすいという利点があります。
小さいからといって問題数が少ないということではありません。
part1を50問・part2を150問収録していて760円という安さに反して非常にボリューミーです。
part1で非常に出題されやすい難問「are being」(・・・されているところだ)に関する問題を多く出題しているのも大きな評価点ですね。
are beingは聞き分けるのが非常に難しいためリスニングが比較的得意な人でも落としてしまう可能性が高いところです。この本でマスターしましょう。
この問題集を何回もやりきれば800点台後半の実力は得られると思います。シャドーイングを徹底しましょう。
新TOEIC TEST パート1・2特急II 出る問 難問200
はじめに言っておくと、この本は難易度が非常に高いです。
まず英文を読むスピードが早いですし、読まれる英文もなかなかレベルが高いです。
TOEIC900点ホルダーの人たちも非常に苦戦する(というか私がしました)内容となっています。初心者の方にはお勧めできません。
しかし上の2冊をもうマスターした、730点以上の更なる高みを目指したいという方には是非お勧めしたいですね。
この問題集でしっかり対策、勉強すればpart1,2合わせて9割以上安定して得点できると思います。
またシャドーイングの教材としても良いですね。シャドーイングはちょっと早いくらいの英語を聞いたほうが効果がありますから、この本は最適といえます。
ちなみに特急シリーズにはCDが付いていませんが、Webサイトから無料でダウンロードできるので気にしなくて大丈夫です。
part1,2の勉強法
さて、では最後におすすめの勉強法について紹介したいと思います。
part1,2はリスニングですからやはりシャドーイングが一番の勉強法となるでしょう。
シャドーイングとは英文を聞いてその後に続けてその英文を音読するという勉強法です。
これは私が発明した勉強法というわけではなく多くの人が実践しており、またその多くの人が高い効果を得られています。
↓
解説を見て知識を得る
↓
答えの英文を見ながらシャドーイングしてみる
↓
英文を見ないでシャドーイングしてみる
この流れで問題集を使うと良いでしょう。とにかく問題集は問題解いてハイ終わり!ではなくとことん使い込むことが重要です。
またリスニングは良く聞き流すだけで聞けるようになるとか言われることもありますが、私は否定派です。
シャドーイングを行うことでその英文が何を言っているのか本当に聞き取ろうとする意思が働くことが重要だと考えています。
近所から苦情が来るまで?シャドーイングしましょう。(責任は負いません)