工業英検を取ろう! – 概要から難易度、参考書まで

工場の画像

皆さんは工業英検という資格をご存知でしょうか?

その名の通り工学の場で使うことを重視した資格ですが、最近では取得によって単位を認定する学校や、企業内研修の1つとして取得を進める企業が増えたりしていることから注目度が上がっています。

英語って文系科目なので理系には必要ないと感じがちですが、外国の論文を読んだり外国人と実験したりと案外理系のほうが必要だったりしますからね。

しかしネット上の工業英検に関する情報はとても乏しいものとなっています。

そこで今回はその詳細について調べてきましたので、是非参考にしてみてください。

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工業英検の特徴

概要

問題形式 合格率 検定料
1級 全問記述+面接 5% 15000円
2級 全問記述 30% 6400円
準2級 記述+マークシート 40%?

5600円
3級 マークシートのみ 50% 4600円
4級 マークシートのみ 70% 2000円

受験資格、受験料、受験日

受験資格は全くありません。

大学を卒業していなければならないとか、4級を受けていなければ3級を受けることができないなんてことはないのでどんどん挑戦していきましょう。

受験料は4級が2000円、3級が4600円、準2級が5600円、2級が6400円、1級が15000円になります。

基本的に安めですが、1級は桁違いに高いので受かる自信がある方のみ受けることをおすすめします。

試験は基本的に5月、11月に行われています。

東京や大阪、名古屋のような大都市では7月、1月も開かれています。

問題形式

受ける級によって異なります。

4級、3級ではマークシートのみ、準2級ではマークシートと記述が半分ずつ、2級では全問記述のみ、1級では記述に加えて面接試験も加わります。

合格ライン

基本的に合格ラインは60%以上となっています。

1級の記述試験のみ70%以上の正答率が求められますので注意して下さい。

60%という比較的ゆるい数字を考えると、本当に苦手な分野は切ることも戦略の1つとして考えられますね。

英単語

先ほども言ったように工業英検は工学の場で使う英語に特化した試験になっています。
そのため、普通の英検やTOEICでは出ないような単語が出題されます。

つまり、普通の単語帳は十分ではないんですね。後で参考書も紹介するので、確認してみて下さい。

4級、3級は英単語がとても重要です。

文法も中学レベルでとても簡単、長文も言うほど長くもないし読みやすいので、勉強する必要はそれほどありません。とにかく英単語をマスターしましょう。

工業英検の合格率

工業英検の合格率は受ける級によって大きく差があります。

4級は70%、3級は50%弱、2級は30%、1級は5%前後がだいたいの平均となります。

準2級については最近できたためデータが見つかりませんでしたが、40%前後であると考えられます。

1級はかなり苦しい戦いです。

TOEIC900取るよりずっと難しいので下手に挑戦するのはやめておいた方が無難でしょう。

他の級も合格率が高めだからといって油断するのは得策ではありません。というのも、メジャー資格の英検と違い、マイナー資格の工業英検は受ける人の質が違います。
つまり英語に自信がある人たちが多く受けている試験なのです。そういう人たちの合格率ということを念頭におきましょう。

個人的には3級から受験することをおすすめします。

全ての問題がマークシートなので取り組みやすいし、合格率もそこそこにあるのでモチベーションを維持しやすいからです。

3級なんて簡単すぎると思う方も、勉強してみると以外に知らない技術単語が出てきたりしておもしろいですよ。

工業英検の参考書

残念ながら工業英検に特化した参考書は少ないと言わざるを得ません。
ここら辺がもう少し豊富になれば工業英検ももっと流行ると思うのですが・・・

工業英検3級クリア

工業英検を取るにあたり、私の知る限りで1番の公式参考書です。
工業英検という試験の解き方について重点をおいて説明をしてくれます。

付録に工業英検に出る英単語が載っているのでこれをマスターすることが合格への1歩といえるでしょう。

技術系英文ライティング教本

この本は記述試験である2級以上では必須の本といえるでしょう。

英文の基本的な書き方について包括的に説明されているので基礎固めに最適です。
特にライティングは日本の学校ではあまり習わないので、苦手にしている方も多いのでは?
プロの翻訳家の方にも高評価のようなので2級以上を受ける気がない方も一見する価値はあるかもしれません。

工業英検3級問題集

まともな参考書が少ないので、結局問題集をやるのが1番といわざるを得ません。

ただし、解説はありません。

本当に問題と回答しか載っていない、よく言えばシンプルな構成なので自分の英語力を考慮して検討してください。

まとめ

いかがでしたか?
工学系の学生さん達には是非受けてみてほしいですね。
外国の工場とかに飛ばされたときも安心ですよ!